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母4年目、自分時間に挑戦 1

執筆:山下亜貴子


「きっかけの学校」発足当初

私は東京オリンピックのボランティアとして

大会に関する講座を行うつもりでした。


しかし、

予期せぬコロナ禍により大会は延期。


来年開催できるかも不透明な中、

今の私に何ができるのか模索し、

講座自体を実施するか迷っていました。


そんな時、

きっかけの学校の主催者の一言が

ヒントになりました。


「大会が中止になっても

得られることや

伝えられることは考えておこう」


改めて

自分がボランティアに応募するまでの

経緯を振り返ってみると

ぼんやりとしていたものが

ひとつのカタチになってきました。


大会が開催されようがされまいが

私が一貫して得られること

誰かに伝えられること。


それは、

育児奮闘中の専業主婦が

母でも妻でもなく

『私自身』として

何かに挑戦した経験でした。

ボランティアに応募を決めた当時、

息子は1歳半。

私は心身共に限界を感じていました。

来る日も来る日も終わらない子育て。

目の離せない乳児を抱え、

毎日ご飯もお風呂も満足に取れない中、

子育てとは

こんなにも辛く

孤独なものかと感じていました。

そんな時、

以前から興味があった

オリンピックのボランティア募集が

始まったことを知り、

勢いで応募しました。

もちろん

大会期間中の子どもの預け先や

生活をどうするかなんて

全く考えていません。

ただ子育てから離れ

「○○君のママ」じゃなく

「山下亜貴子」として活躍し

認めてもらう場が欲しかったのです。

その後、

研修の度に息子を託児所に預け

「育児」ならぬ

「育自」時間を持つようになるのですが

この挑戦が

「母を生きる私」と

「自分を生きたい私」の両方を受け入れ

2つのバランスを強く意識する

きっかけになりました。



















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