執筆:大西愛美
「選択する」という能力は、幼少期から育めるものだと私は思います。
例えば、今日は何して遊ぶか考えること、お洋服選びや今夜読む絵本を決める、習い事や部活をやる、辞めることなど。
こんな小さな事でも関係あるの?
実際のところ、毎日時間に追われて、親が決めたほうがスムーズで、楽なこともたくさんありますよね。
でも、そんな日々の小さな選択が人生のキャリア形成に繋がっているのだと思います。
愛する我が子も、いつか人生の決断をする時が必ずやってくるでしょう。その時、彼は一人でゴールテープを切り、私はただ見守ることしかできません。
不安そうな顔や正解を問われたら、思わず手を引いて、決断というゴールテープに向かいたくなることもあるでしょう。
彼らしい決断をし、彼自身の人生を歩んでいくために、今わたしができることは「選択する」経験をさせてあげることだと思います。
親都合ではなく、子供都合で何かを選択させ→考え→成功体験をつくってあげる。
事の大小に関係なく、選択する力が身に付いている子は、コロナで世の中が激変しても、夢が叶わなくても、予想外の展開が起きても動じません。
“で、どうしたい?”
“で、どうする?”
と問いかけると、勝手に答えを見つけて進んでいきます。
小さな選択の繰り返しが、やがて、生きる力、生き抜く力に繋がるのです。
私は、キャリアコンサルタント、一人の母親としても学生から学ぶことが多くあります。
学生たちの悩む姿には、未来への希望が満ち溢れています。
今後も一人ひとりの心から望む選択を応援し、サポートしていきたいと思っています。
…果たして、私は本当に息子の決断のゴールテープを静かに見守ることができるでしょうか。
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